涙が枯れた少女

幼い頃に、あなたは泣き虫だねってよく言われ、わんわん泣いた。
この2〜3年、ほとんど泣いていない。
泣いたら、泣けたら、どんなに楽になるか分かっているのに、分かっているからこそ、大声で声が枯れてしまうほど泣きたいのに、泣けない。
涙を流すことによって、排出されるべきものがどんどん溜まっていく。こんなに辛いことがあってよいのだろうか。


ひとつのことを迷い始めると、全ての道を間違ってきたような錯覚に陥ってしまう。
一体、私はどこから道を間違えたのか。
恋は盲目。
今、きっと私は恋以上の大きな感情を持っているのだろう。それが、怒りなのか悲しみなのか喜びなのか、何者なのか分からない。
けど、このまま現状をのらりくらりと歩きさまようほどの事はできない。けど、私になんか支えは無い。どうしろと言うのだ


悲劇のヒロインになりきったら、楽になるよ。
なれないよ、私になんか。今まで人にいっぱい迷惑をかけたし、嘘もいっぱいついた。自分自身にもたくさんの嘘を言い放ったのに、そんな汚れた人間が今更、物語の主人公になれる訳がないじゃないか。


このまま破滅してしまったら、どうしよう。
毎日が不安と恐怖と焦りから怒る苛立ちでいっぱいである。



恐れていたことが起こってしまった。
明日は一大決心をして全部打ち明けようかと思う。
たとえ、それが駄目元で無謀なことで、自分の立場をより厳しいものにすることが分かっていても、このままではいられない。
もう当たって砕けろでいいじゃないか。


価値判断の基準は自分でしかボーダーを引けない。
だから、世間一般で考えたら、もっと客観的な目で自分自身を見つめたら私がやろうとしてることは、とてつもなく非人道的で、間違っていることかもしれないけど、今の私にはそれ以外になせる術がない。
協調性がないと言われ様が、恩を仇で返すと言われ様が、もう無理。
それくらいに、優先順位が崩れてきてる。


もう駄目。
このまま我慢し続けたら破滅しそう。